仔犬の成長と健康をサポートするうえで食事は重要な鍵を握ります。しかし、ドッグフードの種類は多岐にわたり、味や栄養バランス、品質に至るまで比較・検討すべき点が多く存在します。また、食事の量やタイミング、食べさせ方なども悩みの種です。こちらでは、仔犬の食事に関する悩みや解決策、ドッグフードの与え方について解説します。
ドッグフードを食べない・食べ残す
仔犬がごはんを食べてくれない、あるいは食べ残すケースはよく見られます。理由は様々で、例えば、ごはんが食べづらい・美味しくないことが挙げられます。私たち人間と同じように犬にも好き嫌いがあり、ごはんの美味しさをにおい・味・質感などで判断します。そのため、食べやすさを重視したごはんを与えることがポイントです。
また、体調不良や病気で食欲がない可能性も考えられます。仔犬は成犬と比べて体が小さく、体力も少ないため、病気などが疑われる際は早急に獣医師に相談しましょう。
その他、ストレスを抱えている、反抗期を迎えている、ごはんの量が多い、おやつを与えすぎている、運動不足でお腹が空いていないなどの理由があります。
ドッグフードを吐いてしまう
仔犬がごはんを吐く原因としては、一気にドッグフードを切り替えた、食べ過ぎ、早食いなどが考えられます。急にいつものごはんを切り替えると腸内環境が慣れていないため、吐いてしまうケースは多いです。また、新しいフードに警戒して食べなくなる可能性もあります。丸ごと変更するのではなく、体調をチェックしながら段階的に切り替えることが大切です。また、少量を数回に分けて与えたり、早食い防止のフードボウルを利用したりすることで、食べ過ぎ・早食いによる嘔吐を防げます。
軟便・下痢になる
仔犬は消化器官が未発達なため、成犬用のドッグフードを与えると消化が追いつかず、軟便や下痢を引き起こす場合があります。消化しやすく、栄養バランスが考えられている仔犬用のドッグフードを与えることをおすすめします。また、フードの量が多いと消化が追いつかないため、1日の給餌量を確認し、3〜4回に分けて与えることもコツです。
給餌量の求め方
仔犬に適した給餌量を求める方法は主に2通りあります。
まず、ドッグフードのパッケージに記載されている給餌量を参照する方法です。成長段階や体重などから推奨される一般的な給餌量が記載されており、仔犬に合った量を計算できます。あくまでも目安であり、仔犬の個体差などに応じて微調整が必要になることも多いです。
また、1日のエネルギー要求量「DER」から逆算する方法もあります。DERをドッグフードのカロリーで割って給餌量を求めます。ただし、ドッグフードによってカロリーは異なるため、各フードで適正な給餌量が変わることを押さえておきましょう。
給餌回数
仔犬の成長とともに給餌回数も変わります。例えば生後2〜3ヶ月の場合、一般的に1日4回が目安です。成長期の仔犬はまだ消化器官が小さく、一度に食べられる量が限られています。また、頻繁にエネルギーを必要とするため、少量ずつでもこまめに食べさせることが大切です。4〜5ヶ月を過ぎたら1日3回に変更します。消化器官もある程度成長しており、一度に食べられる食事の量も増えます。また、体の成長速度が落ち着き始めるため、給餌回数を減らせます。