愛犬の健康を守るためにどのような食事を与えたらいいのか、日々悩まれている飼い主の方も多いのではないでしょうか。愛犬の食事として生食も選択肢の一つですが、リスクや注意したいポイントが存在します。こちらでは、生食の特徴や注意点などを解説いたします。
生食とは?
生食はその名のとおり、肉・魚・卵・野菜などの食材に熱を加えず、生のままで提供する食事を指します。生食の特徴として、まず栄養素が劣化しにくいことが挙げられます。加熱調理では一部の栄養素が失われることがありますが、生食はタンパク質やビタミンなどの損失を防ぐことができます。また、生肉や野菜などの香り・食感をそのまま楽しめます。食材本来の味を感じられることは、犬たちにとって食事の満足感を高める重要な要素です。
その他、添加物を避けやすいことも特徴です。市販されているドッグフードには、添加物を使用している商品も多いです。生食は添加物を使用しない無添加の食品といえるため、アレルギー対策や内臓への負担軽減などにつながります。
生食の注意点
犬の食事として生食は一つの選択肢ではあるものの、注意したいことがあります。
・細菌・ウイルス・寄生虫などの感染リスク
生食はその特性上、細菌・ウイルス・寄生虫などに感染するリスクを孕んでいます。例えば生肉の場合、鶏肉にはカンピロバクター菌、豚肉はサルモネラ菌・E型肝炎ウイルス・トキソプラズマ・腸管出血性大腸菌などが含まれている場合があります。これらの細菌・ウイルス・寄生虫などによって、下痢や嘔吐などの食中毒が引き起こされるケースも少なくありません。重症化すると命にかかわることがあるため、注意が必要です。
・口内・内臓を傷つけるなどのリスクがある
骨付きの肉などは口内や内臓を傷つけたり、丸呑みして喉に詰まらせたりすることも考えられます。噛み砕いた骨が胃や食道に刺さってしまうと、腹膜炎や腸閉塞を引き起こすおそれがあります。また、食中毒や感染症などのリスクが伴うことも問題点として挙げられます。
・保存に関する手間がかかる
生食は腐敗しやすく、不適切な保存方法が感染症などのリスクを高めます。生食の保存方法は食材の種類や状態などで異なり、使用分だけを解凍する手間がかかる、再冷凍ができないなどの悩みもあります。
最近は食材の風味や栄養素を保ちつつ、高い圧力をかけて細菌などを死滅させ、生食の安全性を高めた超高圧処理(HPP)された商品も登場していますが、比較的新しい技術のため、適用範囲や取り扱いの確認などが必要です。
このように、生食には様々なリスクがあることを押さえておく必要があります。
犬に必要な栄養素と役割
愛犬の健康寿命を延ばすカギとなるのは、様々な食材から、必要な栄養素をしっかりと摂ることが何よりも重要です。
犬の健康を維持するにあたって重要な栄養素は、タンパク質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラルなどです。タンパク質は生命維持に必要不可欠で、筋肉の形成・修復、免疫の強化、ホルモンの生成など、様々な機能をサポートします。脂質はエネルギー源で、細胞の構造を形成し、体温を保つ役割を担います。炭水化物も重要なエネルギー源であり、脳の機能を支えます。そして、ビタミン・ミネラルは骨の形成や血液の生成などに必要な栄養素です。栄養素それぞれの役割を理解し、バランスよく摂取できる食事を用意しましょう。
愛犬の健康を考えるうえでドッグフード選びは重要です。評判や口コミだけでなく、商品をよく調べ、愛犬にとって最適なドッグフードを見つけることが求められます。
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