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顧問獣医師
Dr.クレスPetClinic
Dr.クレスPetClinic 公益社団法人アニマルドネーション

獣医師と一緒につくりました
 
<なぜnapaniのコンプリートフードはお肉が控え目なの?>

ドイツオーガニックペットフードのナパーニです。

Less is more―健康と環境のために。

私たちナパーニはあなたの愛するパートナー、地球環境、
そしてすべての生き物のために最善なものでありたいと望んでいます。

私たちのドッグフードメニューであるコンプリートフードは、
最高のオーガニック肉または天然環境から肉を35%とあえて控えめにし、
多くの良質な植物性タンパク質を摂取できるようレシピを開発しました。
今回は、健康のためにお肉を控えたドッグフードにした理由を、
様々な研究結果の文献や論文の引用を添えてお伝えします。

なぜ肉や魚などの動物性たんぱく質を控える必要があるのでしょうか?

犬は何千年もの間、人間と共存してきました。
以来、彼らは主に人間の食事の残りを食べてきたのです。
今日まで、飼い犬が人間が作った穀物のお粥を食べることは、
世界の多くの地域で伝統的に行われてきたことです。
「人間との共同体で、犬はますます雑食になりました。
バロック時代に非常に価値を高く認められたと言われる狩猟犬の群れでさえ、
追跡猟のために与えられたのは犬用のパンでした」と、ベルリン自由大学の動物栄養研究所の
ユルゲン・ゼンテック教授は彼の著書「犬の栄養」(第8版、エンケ・バーラグ)に記しています。
犬は長い年月をかけて、オオカミのような純粋な肉食動物ではなくなっていったのです。(1)

(参考:1)
オオカミと比較して、犬には遺伝的変化があり、主に肉中心の食事から雑食への切り替えが可能になっています。
とりわけ、炭水化物の分解に関与する酵素アミラーゼの産生のための遺伝子が研究されたところ、
犬はオオカミよりも最大28倍活発であることがわかっています。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23354050


成犬に必要な肉などの動物性タンパク質は、約35〜45パーセントだけであると確信しています。
これは、ユルゲン・ゼンテック教授らの動物の健康的な食事に関する研究に基づく推奨事項でもあります。
その他は、45〜55%の穀物(パスタや米など)、5%の生繊維(野菜や果物など)、
5%のオイル、およびビタミンやミネラルを、1キログラムあたり0.5グラムで構成します。
これらの基準と長年の経験に基づき、ナパーニはドイツ自然療法獣医師と協力して、
慎重にレシピを開発しました。

ドッグフードに含まれる肉の量を減らすことで、食事に関連する病気のリスクを
下げる可能性があります。シニア犬は特に、動物性タンパク質の過剰供給によって
引き起こされる尿酸(痛風)に苦しむことがよくあります。(2)
さまざまな事例が示しているように、シニア犬は動物性たんぱく質を控えた食事から、
多くの恩恵を受けることができます。
ちなみに、肉を全く使わない食事、ヴィーガン食をフードとして与えることも
健康のためには有効と考えられます。(3)
コンプリートフードのリンやプリン体の数値は、オンラインショップ内各商品説明の
成分表示でもご確認いただけます。

(参考:2)
犬の高尿酸血症(痛風)は非常に多く見られ、動物性タンパク質(プリン体)の過剰供給によって引き起こされます。
特に6歳から7歳からのシニア犬となってきたころから、肝臓と腎臓の機能が徐々に落ちてくることはよくみられ、
過剰なタンパク質を処理して体外に排出することができなくなってきます。
そして、その状態が続くことによって尿酸塩として血液中で結晶化し、痛みを伴う運動障害や麻痺、
さらには排泄性皮膚炎を引き起こす可能性が高まります。
関節や筋肉だけでなく、皮膚の上にも現れ、かゆみ、脱毛、剥離、耳の感染症、肛門腺の感染症、
場合によっては急性湿性皮膚炎(ホットスポット)を引き起こします。
血液診断で検査された430以上の血液サンプルのうち、82%がたんぱく質が過剰との結果が出ました。
これらの治癒を達成するためには、少なくとも4〜6週間、動物性タンパク質を含まない給餌への変更が行われます。
その後は、タンパク質の少ない食品のみを与える必要があります。
(Vital blood diagnostics、Dr.med.Vet.PeterBergerシニア&獣医Peter Berger jun。第1版、Semmelweis Institute)

(参考:3)
現在、100%ヴィーガンフードで飼育されている犬の健康に関するいくつかの研究があります。
犬ぞりレースを行う12匹のハスキーの研究例では、100%ヴィーガンフードを与えられた6匹のハスキーは、
肉中心の食事を与えられた6匹のハスキーと同じくらい成果が伴いました。健康面でも差はありませんでした。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5035952/pdf/animals-06-00057.pdf


このように、数多くの研究の成果や科学的根拠を元に、ナパーニのドッグフードレシピは開発されました。
もちろん、パートナーが美味しく食べて幸せになってくれなくては意味がありません。
安全でヘルシーなだけでなく、美味しさにもこだわっています。

ナパーニのフードは薬ではありませんが、
各機能をサポートし、本来の力を取り戻せるように考え抜いています。
うちの子には末永く健康でいて欲しい。
そんな思いにナパーニは応えていきたいのです。